ヴンダーシア資料館/Vundarsia infos

王政革命の中、デウス・アッタ王国でもクーデターが起こったが、ローディフを擁立した軍部と一部の王党派が主導権を握ることで、速やかにローディフへの譲位が行われた。一時的にクーデター主導者ロクハイフが宰相となったが、軍人気質で政治の判断力に欠ける彼は政界で冷たく見られた。一方で再び支持者を増やしていた平和党は国王ローディフと彼に圧力をかけて辞任させ、平和党党首アルサイレスが宰相に任命された。
彼はまずクーデター直後に制定された国王選挙制度を整理し、王太子の決定を貴族院の権限とした。また一刻も早い内戦鎮圧へ向けて奔走し、軍部が行っていたステリー島の内戦地域の併合を後押しした。併合地域に安定した統治機構を築くとともに、ガルセシア君主国との和解を模索し、キセキ会談に臨んだ。キセキ会談では確実な講和のために両国の平等性を主張し、アツェデレへの王位承認に至った。また、ガルセシアと軍事衝突を避ける姿勢とともにその他多くの民族の尊重も広く訴えたいと考えており、キセキ合意に平和事項を盛り込んだ。
国内では中止された74年の総選挙の再実施としてデウス王国国民議会の選挙をやり直し、また併合地域での安定した内政に向けて地方行政改革を断行した。併合した全域は王国政府の直接支配下に置き、王国全体を13の州に分けてそれぞれ州政府を設けた。ヴンダーシア最大の都市となったネオーン市は"自由市"として州政府から独立し、王国第二の首都に位置づけられた。

• デウス・アッタ王国