クライネットの架空地域「ヴンダーシア」の情報を詰め込む部屋

オリツォエン地方(おりつぉえんちほう、:Oricoen-lend)は、ヴンダーシア北部、ステリー島北部の地域である。
南にキセキ地方、南西にディート地方、東にガルセシア地方と接している。北は海に面する。キセキ州に属し、中心都市はカイテン。
稲作文化が芽生え、デウス家の発祥地ともなった。

地形と気候

東西に長い地域で、僅かではあるが東に行くほど気温が低く、西に行くほど気温が高いという特徴がある。
南部は境界線に沿うように山地が広がっている。南部の山地以外は豊かな平原が広がっていて農業に適する。
6月半ばから7月半ばにかけて梅雨が発生し、降雨量が非常に多くなる。こうした地理的特徴を生かして古代から稲作が行われていた。

名称

ベーレン語での呼び方は、"co"の部分(第三音節)にアクセントがあり長母音になる。また標準語(セキオウ方言)では oe の e は黙字になるため、カナ表記では「オリツォーン」の方が近いと言われる。
由来はここを発祥とする民族であるオリツォ人にある。

歴史

トラヴェスタ地方と並ぶ一大穀倉地帯であったため、古くから多くの荘園が乱立していた。分割相続や剥奪贈与を繰り返して荘園の区分はどんどん複雑になっていった。いつしかオリツォエンに荘園を持つことは一種のステータスになり、その認識は近代まで残っていた。また領主の主導で周辺の開墾も進んで農地が拡大し、農業技術の進歩もあって収量はぐんぐん伸びた。

王室米

オリツォエンの諸領主は古くから、キセキ地方の王家であるデウス家に米を売り続けており、その利益で栄えていた。デウス家も、キセキ地方はあまり農業に適さないためオリツォエンからの良質な米を頼りにしていた。
戦乱期でデウス家が混乱を迎えたが、その時々のキセキ王聖デウス最高神殿に米を売り続けた。
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