ヴンダーシア資料館/Vundarsia infos

古くからキセキ地方に存在した土着信仰であるデウス神信仰が大本となっている。中世ヴンダーシアのデウス神官であった「グローシル・ルカト」によって、デウス神への信仰に基づいた哲学思想のようなものとして創始された。しかしそれが宗教としての形を成したのはデウス家のリキトの活動が大きい。リキトはルカトの哲学論を全面的に支持しており、王室直属の官僚たちを合理的にまとめるためにこれを活用した。金銭支援のもとルカトに本を書かせ、しだいに領内の知識層や一部の貴族などへも広めようとした。

あの太陽のように、暖かくありなさい。それは弱いことに思えるかもしれないが、それこそが本当の強さである。

キセキ地方で伝統的に信仰されてきた「デウス神」を最高神とする多神教で、デウスの”太陽の化身である””寛大な心で人々を守る”という特徴から、太陽や光を敬い、暖かさや寛大さを身につけることを理想としている。

中世の宗教改革で生まれたハイフェール派などの宗派には、キリスト教の修道士などに近い職業がある。禁欲的な修行者で、毎日の信仰告白と沐浴、孤児の保護などが義務付けられていた。食事の制限もあり、飲酒や麻薬の他、生肉と生魚、動物由来の油も忌避された。

そもそもデウス家によって活発に布教が行われたということもあり、政治とは密接に結びついていた。デウス教の最高組織である聖デウス最高神殿は伝統的にデウス家に対して強い力を持っていた他、長い間領地を持つ「国家」として存在していた。一方で10世紀頃にはそうした政治との結びつきを批判した勢力が宗教改革を起こした。

• 聖デウス最高神殿