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デビル財閥は、デビル家の血縁関係によるヴンダーシアを拠点とした企業の連合体である。デビル家の貴族企業が前身となっており、現在でもデビル家による同族経営を続けている。貿易を中心として銀行、造船やインフラ事業などを抱える。

概要

古くからの主力事業であった海運業を担うデビル海運社に加え、マリーン銀行やモンタ鉄道、デビル造船など幅広い分野の会社を傘下に置き、インフラ整備や魔力販売などにも出資している。各地の港湾の整備・管理を担う公企業である港湾公社に出資している僅かな企業の一つでもある。
一時期はヴンダーシア最大の財閥であり大きな力を持っていたが、今は衰えを見せはじめ、ルクステル・グループなど新興コンツェルンにかなり差をつけられている。
血筋を重視する財閥であり、中核企業であるデビル海運社、マリーン銀行、モンタ鉄道の三社の社長は設立当初から現在までデビル家本家から選び出されている。三社の社長を中心とした主要な会社の長は定期的に開かれる財閥会合で方針の共有・利害の調整を行っている。

企業構成

デビル海運社、マリーン銀行、モンタ鉄道の三社が持株会社となり、それぞれの傘下に様々な事業を抱えている。

デビル海運社傘下

  • デビル運輸
  • デビル貿易社
  • デビル造船
  • ラバト海運

マリーン銀行傘下

  • ボストン・ディービル銀行
  • マリーン保険
  • デビル証券
  • マリーン魔力
  • アトランティック・ビア

モンタ鉄道

  • モンタ陸上運輸
  • モンタ整備
  • モンタ建設
  • デビル楽器

歴史

古くから海運業を支配していたデビル家だが、民間企業による経済活動が活発になると自ら企業を設立して、貴族でありながら社長であるという特殊な形態を生み出した。

デビル家は長らく直接的に海運業を支配してきたが、クロヤ家が政権を握りセキオウ朝に入ると貴族には様々な制限か課され、デビル家は海運業を手放さざるを得なくなった。しかしクロヤ家が倒れると解放され、段階的に事業を取り戻していった。1880年代に入るとグロース王ロイヒティルの改革の一貫として海運業を再び民間に引き渡すことを求められ、妥協として貴族特権のない分家のモンタ家に渡した。
これによりデビル家宗家は経済力を失い、代わりにモンタ家が伸長していった。モンタ家は分業制の会社組織を整えていき、これが財閥の基盤となった。さらにはマリーン銀行を買収し、株式制度を全社に導入した。第二次帝国戦争が終結するとデウス・アッタ王国は中小貴族の解体を進め、デビル家も貴族位を失ったが、その際にモンタ家と合流して経済活動を始めた。

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