ベーレン語(べーれんご、倍:Berenev、英:Berenish)は、インド・ヨーロッパ語族、ヴンダーシア語派に属し、ヴンダーシアで最も広く話されている言語である。また地域に関わらず、魔族によって広く使用されている。
漢字圏では"倍蘭"(略称は倍)と転写される他、話者の多くが魔族であることから"魔語"とも呼ばれる。
漢字圏では"倍蘭"(略称は倍)と転写される他、話者の多くが魔族であることから"魔語"とも呼ばれる。
ベーレン語 Berenev | |
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発音 | IPA:[bˈɛːʀənəv] |
公用語 | ヴンダーシア共和国連邦 |
話される地域 | ヴンダーシア地方、ポルカサ、 ベリアの一部 |
言語系統 | インド・ヨーロッパ語族 ・ヴンダーシア語派 ・キセキ語群 ・ベーレン語 |
表記体系 | ベーレン文字(ヒフテン及びヴィアテン) |
文字は「ベーレン文字」を使用するのが標準とされており、実際にヴンダーシア内でのやりとりはほとんどがベーレン文字で行われる。もう一つの表記法としてラテン文字転写が確立されており、ベーレン文字が使えない、あるいは使いにくい海外規格のサービスで使用される。
ベーレン文字には「ヴィアテン(音素文字)」と「ヒフテン(表語文字)」という二種類の文字が存在する。
ヴィアテンはアルファベットと同じように一文字で一つの音素を表すが、ヒフテンは一文字で一つの音節を表し、かつ一つ一つが意味を持つ表語文字である。ただし、ヒフテンの多くは、音節を成す母音が一定の法則で変化する"母音変化"という現象があるために必ずしも一種類の音節ではない。
ヴィアテンはアルファベットと同じように一文字で一つの音素を表すが、ヒフテンは一文字で一つの音節を表し、かつ一つ一つが意味を持つ表語文字である。ただし、ヒフテンの多くは、音節を成す母音が一定の法則で変化する"母音変化"という現象があるために必ずしも一種類の音節ではない。
文字 | ラテン文字 | 音素 | 発音 |
B,b | /b/ | [b] | |
C,c | /ts/ | [t͡s] | |
D,d | /d/ | [d] | |
F,f | /f/ | [f] | |
G,g | /g/ | [g] | |
H,h | /h/ | [h] | |
Hh,hh | /hh/ | [ç] | |
J,j | /j/ | [j] | |
K,k | /k/ | [k] | |
Kh,kh | /kj/ | [c],[k] | |
L,l | /l/ | [l] | |
M,m | /m/ | [m] | |
N,n | /n/ | [n],[ŋ] | |
R,r | /r/ | [ʀ],[ʁ],[r] | |
S,s | /s/ | [s] | |
T,t | /t/ | [t] | |
V,v | /v/ | [v] | |
Z,z | /z/ | [z] |
両唇音 | 唇歯音 | 歯茎音 | 後部歯茎音 | 硬口蓋音 | 軟口蓋音 | 口蓋垂音 | 声門音 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
鼻音 | [m] | [n] | [ŋ] | |||||
破裂音 | [p][b] | [t][d] | [c] | [k][g] | ||||
破擦音 | [t͡s][d͡z] | |||||||
摩擦音 | [f][v] | [s][z] | ([ʃ][ʒ]) | [ç] | [ʁ] | [h] | ||
接近音 | [j] | |||||||
ふるえ音 | [r] | [ʀ] | ||||||
側面接近音 | [l] |
基本的な語順はSOV語順だが、ある程度の並べ替え・倒置表現は日常的に行われており、詩歌ではより自由度が高い。
かなりの語彙が膠着語で、インド・ヨーロッパ語族に属していながら古くから屈折語はあまり見られない。
かなりの語彙が膠着語で、インド・ヨーロッパ語族に属していながら古くから屈折語はあまり見られない。
格は多くのゲルマン語派の言語と同じく主格・属格・与格・対格の4つである。格は冠詞と形容詞の付加修飾の活用で表す他、それらが付かない名詞の場合は名詞語尾で表す。
格 | 主格 | 属格 | 与格 | 対格 |
語尾 | - | -'es | -'el | -'et |
シンコウ島南部で話される方言で、いわゆる標準語。音の省略が多くみられ、母音の後のrは完全に曖昧母音化する。また、母音直後のeは発音されない。
ガルセシア地方特有の方言。標準語との違いが著しいことで有名で、アクセントが長母音になりにくい、母音に挟まれた摩擦音が有声化する、などの特徴がある。語彙そのものの違いも多い。
例えば、地方名の"Garsesia"(標準語で[ˈɡaːsɛsiɛ])は現地の発音だと[ɡɐʁzɛzjɐ]となる。
例えば、地方名の"Garsesia"(標準語で[ˈɡaːsɛsiɛ])は現地の発音だと[ɡɐʁzɛzjɐ]となる。
ステリー島東岸で話されている方言。ラテン語派からの影響が他の方言より顕著だと言われる。
/f/を[p]などの両唇音で発音する傾向があり、また他の方言よりもアクセントが曖昧である。
/f/を[p]などの両唇音で発音する傾向があり、また他の方言よりもアクセントが曖昧である。
カラカラ地方を中心とした南ヴンダーシア地域で話される方言。アクセントを極端に強く長く発音し、母音は全て書かれたままに発音する。また、rは口蓋垂音ではなく巻き舌の[r](歯茎ふるえ音)で発音し、母音の直後のrが母音化しない。
発祥地はデウス家のそれと同じオリツォエン地方で、元となった言語はデウス家などオリツォエン・キセキの領主層が使っていた「古キセキ上流語」。それが広域の民衆に広まって「中世ベーレン語」となり、長い時を経て現代のベーレン語ができた。
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