ここではベーレン語の数詞について説明する。
ベーレン語においては、数詞は独立した品詞とは考えられていない。しかし文法的な振る舞いはラテン語などのそれに近く、名詞として使う場合には基数詞をそのままで、他の名詞を修飾する場合には”限定詞”と考えて格に応じて活用する。前者を名詞用法、後者を限定詞用法と呼ぶ。
0~29までは1単語で表す。
30以降の数字は、法則的な複合語で表す。下の表のように、30,40,50,60,70,80,90は10の位の数字に"~eks"をつけた1単語で表し、それ以外の数は1の位の後ろに10の倍数を加えた複合語で表す。
0 | nil | 10 | dek | 20 | vor | ||
1 | on | 11 | onels | 21 | onvor | ||
2 | do^ | 12 | do^tels | 22 | do^vor | ||
3 | al | 13 | alels | 23 | alvor | ||
4 | vis | 14 | visels | 24 | visvor | ||
5 | sti | 15 | stilels | 25 | stivor | ||
6 | dra | 16 | drahels | 26 | dravor | ||
7 | lo | 17 | lokels | 27 | lovor | ||
8 | kes | 18 | kesels | 28 | kesvor | ||
9 | sot | 19 | sotels | 29 | sotvor |
30以降の数字は、法則的な複合語で表す。下の表のように、30,40,50,60,70,80,90は10の位の数字に"~eks"をつけた1単語で表し、それ以外の数は1の位の後ろに10の倍数を加えた複合語で表す。
30 | aleks | 40 | viseks | |
31 | on-aleks | 50 | stieks | |
32 | do^-aleks | 60 | draeks | |
33 | al-aleks | 70 | loeks | |
34 | vis-aleks | 80 | keseks | |
35 | sti-aleks | 90 | soteks | |
36 | dra-aleks | |||
37 | lo-aleks | |||
38 | kes-aleks | |||
39 | sot-aleks |
on(1),dek(10),nil(0)の3つは全てラテン語から来ているとするのが普通である。
onは古くから使用されていたが、ラテン語のunus(1)あるいはもっと遡って古ラテン語のoinosが由来とされる。
古代においては10進数が普及しておらず9進数が使われていたため、中世において10進数が使われる際に10を表す言葉としてラテン語の decem(10) が輸入された。dekはそれがなまったものである。
nilは0という概念がヴンダーシアに持ち込まれる際にヨーロッパで"無"を指して使われていた何らかの言葉からきたとされている。
onは古くから使用されていたが、ラテン語のunus(1)あるいはもっと遡って古ラテン語のoinosが由来とされる。
古代においては10進数が普及しておらず9進数が使われていたため、中世において10進数が使われる際に10を表す言葉としてラテン語の decem(10) が輸入された。dekはそれがなまったものである。
nilは0という概念がヴンダーシアに持ち込まれる際にヨーロッパで"無"を指して使われていた何らかの言葉からきたとされている。
do^(2)は”倍にする”というドラッヒェン語の del からきている。ただしラテン語の duo などが元とする説もある。
al(3)は”くくる、まとめる”というドラッヒェン語の al からきている。
vis(4)は、ベーレン語のvest(積む)と同根である。
sti(5)は stel(星) からきており、星が5の象徴とされたことが由来である。
sot(9)は、9進数の時代において9つの塊を solekt(=太陽のところ、などの意) と表したことに由来する。
al(3)は”くくる、まとめる”というドラッヒェン語の al からきている。
vis(4)は、ベーレン語のvest(積む)と同根である。
sti(5)は stel(星) からきており、星が5の象徴とされたことが由来である。
sot(9)は、9進数の時代において9つの塊を solekt(=太陽のところ、などの意) と表したことに由来する。
タグ
コメントをかく