ヴンダーシアの大再編政策とは、女王トパズィアが新帝国を打倒した後に主導した、領土・行政区画の整理やヴンダーシア連邦の結成などの諸政策のことである。
政策を進めるに当たって、終戦に伴って所有者を失った王位・帝位や、未だに存在している多くの爵位が邪魔になった。そこでトパズィアらはそうした位を戦勝国側の貴族家に譲渡したり廃位してしまったりした。廃位の中にはもうすでに実質的な機能を失っているものや所有者を失ったものもあったが、強引に剥奪したものもあった。
砂漠ステリー地方全域の支配権であった大砂漠公は、戦勝国側に味方していたドレイク家に譲り渡された。新設されたドレイク公と合わせると、戦前のカラカラ家の領土をほぼ継承した形になる。
カラカラ公位はカラカラ家のみによる世襲と決められていた上、旧帝国派という汚名があったため再利用は避けるべきとの声が多かったため、廃位した。しかし、ほぼ同じ権限のあるドレイク公の新設を認めた。
サール地方のサール辺境伯は、全領土の分割に伴い廃位。
全ての爵位の権限が新ヴンダーシア帝国に譲渡されていたため、全て廃位。
サール辺境伯は廃位され、辺境伯領であった西サール地方はデウス・グロース王国が、東サール地方はフルール公国が領有することになった。
カラカラ公を廃し、公国内でカラカラ家と対立していたドレイク家に新たに公位を与えた。カラカラ公の領土をほぼ引き継ぐ形になり、ドレイク公国として連邦に加わった。
クロヤ家とその関係組織は戦時中は新ヴンダーシア帝国に味方して戦っており、帝国降伏後も国家防衛隊(新帝国)は戦勝国側に軍事的反抗を続けていた。これを軍事力で直接潰すのは負担が大きすぎると考えたアッタ王国は、クロヤ家関係組織やヒャッキ島住民のうち中立的な人々を味方につけるため、彼らのみに対して共和制国家としてのみの独立を認めた。それが「クロヤ騎士団国」である。
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