ヴンダーシア資料館/Vundarsia infos

古代王朝のドラッヒェン帝国は長らく、6世紀頃に滅亡したと考えられていたが、この地下地域の研究を通して、ドラッヒェン帝国は地下地域に封じ込められていた可能性が指摘された。さらに、これまで謎とされてきたドラッヒェン帝国の帝都がこの地下地域にあったとも指摘された。
ドラッヒェン帝国時代からの伝承では、帝都のある「ソームンの大地」はルクヴァーレンから下へかなり下った先にあるとされ、またヴンダーシアの神話にも、神竜の子孫は地下深くの土地に王宮を築いて地上を統一したと記されている。これらの伝承を事実と捉えると、確かにこれまでの説は覆される可能性がある。

現在確認されている地下地域の住民は全て鱗系の魔族にかなり近い特徴を持っている。ある程度の体格差は見られるが、一つの種と考えられる。
地下地域の住民が独自の言語を持っているが、ベーレン語と似ている部分が多い。特に古代のターレン祖語との類似点が多く、ターレン系言語と共通の近い祖先を持っていた可能性が高い。この事実もまた、前述のドラッヒェン帝国が残っていたという説を補強している。

当然のごとく地下地域では現地住民による政治が行われている。まだ多くは解明されていないが、グロシュウォーレ(ベーレン語ではgrosvoleとも転写される)と呼ばれる君主による立憲君主制と思われるオルラーゲと呼ばれる政府が現地を支配しているが、調査中に現地人どうしでの戦闘が起きており、内戦状態にある可能性も指摘される。

• ドラッヒェン帝国