ヴンダーシア資料館/Vundarsia infos

ヴンダーシアでの封建制は6世紀の大ルクヴァーレン王国が始めたとされるが、その源流はドラッヒェン帝国末期に起こった総督位の世襲化だといわれる。

ヴンダーシアを統一したドラッヒェン帝国は、帝都出身者を総督として各地方に派遣して地方統治を試みたが、各集落に対してはその土地の代表者による自治を認めていた。ただしターレンについては、皇帝がルクヴァーレン王を兼ねることで直接的に、かつ強権的に支配を行った。
しかし後期には一部地方の実権を握る豪族が出現し、総督の政策に強く圧力をかけるようになっていった。さらに末期には総督がその地に住み着いて豪族と結びつき、そのまま世襲化してしまうことが起こった。

皇帝
ルクヴァーレン王 (ターレンのみ)	総督
集落代表	集落代表

ルクヴァーレン王の地位を継承したローマン家は、大ルクヴァーレン王国を形成するとともに部分的な封建制を作った。強力な豪族と結びついた世襲総督に対抗して、ローマン家の味方勢力(必ずしも血縁者ではなかった)に世襲を前提とした支配権である"ゲーファイト"を与えた。
一方で王家直轄領は持っていなかった。

デウス家のリキトはキセキ王位をもって領土を拡大し、やがてルクヴァーレン王位も継承してステリー島を統一するが、その過程でローマン家の封建制を改良した支配体制を敷いている。
リキトはそれまでに形成された各地の荘園の多くを残し、服属させた上で荘園主にゲーファイトに当たる「伯」位を与えた。ただし王の直轄領には伯を認めなかった。また、デウス家に服属した大豪族に「公」位を与えて伯をまとめさせた。
統一が完成すると、王の直轄領を分けて「侯」に支配させた。侯には王の血縁者が任命されたが、デビル家は異民族でありながら特別に侯に任命された。

王
侯	公
	伯

• ヴンダーシアの君主位