ヴンダーシア資料館/Vundarsia infos

「魔族(倍:Beren,英:Beren)」とは、生物学的にいえば「魔力を吸収する器官をもつ生物」である。
その中にはドラゴンやゴブリン、妖精などの異型もいれば、馬や牛といった普通の動物も、魚も虫も含まれる。ヒトとあまり変わらない外見の個体もわずかながら確認されている。

彼らは「知能の有無」で２つに大別される。
知能があるものは、ほぼ人間に等しい構造と容量の脳を持っており、言語もあるし学問も分かる。彼らは「知能魔族」あるいは「ベーレン人(Beren)」と呼ばれ、人間たちからも人間と同じものとして扱われる。また、「魔法」という特殊な技術も持っている。
知能のないものは、魔力を吸えるというだけで他の動物と変わりない。魔法もほとんど使えず、人間や知能魔族からは"けだもの"扱いである。

しかし、一般的に魔族と呼ばれるのは先程述べた「知能魔族」であろう。その中でも多くイメージされるのが「半人半獣」や「人化能力のある魔族」だと思う。
知能魔族にも様々な姿かたち、大きさのものが存在するが、ある程度ヒトに近い構造を持った「半人半獣」の魔族や、そうした特徴を先天的には持っていないが魔法によって一時的に取得する「人化能力」を持った魔族は人間と接しやすかったり、共存しやすかったりする。そのため、現在の社会の表舞台に立つ魔族にはそういった魔族が多いのだ。