古くからガルス系民族とファルス人が混ざって住んでいた地域。現在でもファルスルークの文化とガルセシアの文化の中間点のような存在である。
特に北部が
ガルス人地域、中部から南部が
ファルス人地域であり近世までは一つの地域として認識されていなかった。
ドラッヒェン帝国ではガルス人地域がガルセズ総督、ファルス人地域がファルス総督の管轄であり、中世でもこの境界線が概ね引き継がれてファルス公とガルセシア諸侯に分かれていた。ファルス公から交替したサール公が現在のサール地方に当たる地域を支配すると、しだいにこのサール地方という括りが生まれた。
サール公は19世紀には
デウス・グロース王国が設置した
サール辺境伯に南東部を譲り、その後は
第二次帝国戦争の混乱で消滅した。
ヴンダーシア連邦においては西部が
デウス・グロース王国領、東部が
フルール公国領だった。
王政革命が起こると全域が
ガルス王国に併合された。