西サハラ地域をめぐって
マグリビヤと長年対立していた武装勢力ポリサリオ戦線は、1991年に国連の仲介で停戦したものの、住民投票をめぐる交渉の決裂が原因で2005年にマグリビヤ側への攻撃を再開した。ヴンダーシアは
カサブランカ協定を根拠に、マグリビヤの保護のために小規模の部隊を派遣して警戒にあたっていた。マグリビヤが2011年にヴンダーシアとの間で
カサブランカ協定の拡大を協議し始めると攻撃はさらに激化した。
2011年8月、マグリビヤの実効支配地域の最南端であるゲルゲラトが突如襲撃を受けると、マグリビヤとポリサリオの間で軍事衝突が発生、ヴンダーシアは秩序のためとしてマグリビヤの軍事支援を行った。また、マグリビヤと協議されていた
カサブランカ協定の拡大はこれを受けて10月に決定に至り、本格的な安全保障協定となった。
戦闘が続いていた同年12月、ヴンダーシアは雲船籍の民間船が"西サハラ系のテロ組織"からの攻撃を受けたとして、本格的な軍事行動を開始、僅かな期間で激しい攻撃が行われ、12年2月頃にポリサリオ戦線はほぼ壊滅した。