デウス王
ソーリスの即位に
ターレン諸侯が反発し、
カラカラ家の蜂起によって
戦乱期が始まった。
ソーリスは処刑され、
カラカラ家の意向によって新たな王が決められた。
カラカラ家ら攘夷派に反対する諸侯は融和派を組んで団結し、やがて政権を奪取した。これ以降、キセキ王位を巡って100年近く争いが続く。
一方地方でもクーデターが相次ぎ、キセキの中央政権を奪ってもその力は遠方まで及ばず、キセキと各地域で個別に争いが繰り広げられた。その中でやがて
クロヤ家が台頭し、
デウス家の分家であった
ヴィオレティスと結びつくと大勢力となった。
クロヤ家は1690年頃からキセキを掌握している最高神殿が内紛を起こしたのをみると彼らを攻撃し、
デウス家の有力分家の娘である
スティーリアをキセキ王に据えて
戦乱期を終結させた。
クロヤ家はその武力と経済力を背景に有力諸侯と姻戚関係を強いて3王国全ての外戚になった。こうして
クロヤ家はヴンダーシア全土の政治を掌握して「セキオウ朝」を作り上げた。
クロヤ家は自由貿易を推進したため、西洋の技術が流入するとともに国内で産業革命が起こった。しかし自由貿易が裏目に出てヴンダーシアの魔法資源が安く買い叩かれる結果となり、セキオウ朝末期には経済が不安定になった。また
クロヤ家はますます独裁を強めていき、ついには傘下のルクヴァーレン王国を消滅させるに至った。19世紀初期には
ポルトガル戦争の混乱からクロヤ内戦が勃発、クロヤ家は敗北して支配から退いた。