クロヤ家はその策略と資金力によって
シンコウ島内での覇権を拡大し、50年代頃にはクルーフェ地方とフジミ地方を統一した。しかし融和派を率いる
デビル家と港の権益を巡って対立した結果、エンフィール家と結びついて革新派としてデビルから離反した。
一方、融和派の王候補であった
ヴィオレティスは、融和派が再び政権を握るめどがたたないことや融和派の内輪もめなどから、独自に領土拡大することを決めた。
ディート地方などで広い領土を得た後、王位獲得のために人脈などの準備を進めた。
それに対してデウス大神官、続いてクロヤが目をつけ、ヴィオレティスは彼らからの支持を取り付けた。その人脈を背景に「新王位設立」へと方針を転換し、「デウス・アッタ家」に改姓、新しい王位の新設を宣言した。新たな動きを見せるヴィオレティスに対し、クロヤは同盟を約束する代わりにフジミへ呼び出し、彼はそれに応じた。両者は
セキオウで会談し、新たな王位を「
セキオウ王位」と名付けた上で条約を締結した。これをもってヴィオレティスがセキオウ王、クロヤがクロヤ大公となり「
デウス・アッタ王国」が成立した。