ヴンダーシア資料館/Vundarsia infos

19世紀後期においてヴンダーシアでは英仏の覇権拡大への恐怖が広がっており、実際にファルスルーク湾岸の植民地化が行われることで民衆では民族主義的な反列強の動きが高まる。排外主義や近代化の考えが発展してゆく中で、それらを実現する手段として知識人の間で流布したのが絶対帝政論であった。
また、当時はドイツ帝国、ロシア帝国という君主権の強い2国が力を伸ばしており、ヴンダーシアの人々は特にロシアの絶対君主制に憧れを抱いていた。貴族制を廃したうえで皇帝ただ一人に絶対的な政治権力を与え、その皇帝を国全体で信奉することにより強大な覇権国家になれると信じられていた。

知識人の間で広まっていたこの思想は、クロイツェスが強く支持することによって軍人の間にも広まる。クロイツェスは勝利団革命の過程で王族であるへーリスと合流すると、勝利団を絶対帝政論の実現へと動かし、新ヴンダーシア帝国の成立へとこぎつける。
皇帝へと持ち上げられたへーリス本人も、もとよりこの思想を支持していた。

• 新ヴンダーシア帝国
• クロイツェス