クライネットの架空地域「ヴンダーシア」の情報を詰め込む部屋

ヴンダーシアの大再編政策とは、女王トパズィア新帝国を打倒した後に主導した、領土・行政区画の整理やヴンダーシア連邦の結成などの諸政策のことである。

背景と目的

帝国戦争を経て、既存の支配者の過半数が打倒され、これまでの支配体制を再構築するのは不可能と思われた。また、トパズィア含む多くの為政者はヨーロッパの惨状を目にして勢力均衡による秩序もビスマルク体制のような同盟網による平和ももはや意味をなさないのだと悟っていた。
トパズィアは今の混乱を解消し、ヨーロッパの混乱に呑まれないために、新たな秩序を構築しようと考えた。そこで、封建制に頼らない僅かな君主による立憲君主制、中央集権と地方自治の間を取った連邦制で諸島全土をまとめた。

王位・爵位の譲渡と削減

政策を進めるに当たって、終戦に伴って所有者を失った王位・帝位や、未だに存在している多くの爵位が邪魔になった。そこでトパズィアらはそうした位を戦勝国側の貴族家に譲渡したり廃位してしまったりした。廃位の中にはもうすでに実質的な機能を失っているものや所有者を失ったものもあったが、強引に剥奪したものもあった。

譲渡

大砂漠公
砂漠ステリー地方全域の支配権であった大砂漠公は、戦勝国側に味方していたドレイク家に譲り渡された。新設されたドレイク公と合わせると、戦前のカラカラ家の領土をほぼ継承した形になる。

廃位

ヴンダーシア皇帝位
新ヴンダーシア帝国の明確な支配権であり、かつへーリスらが強引に新設した帝位であるヴンダーシア皇帝位は、真っ先に廃位となった。
カラカラ公
カラカラ公位はカラカラ家のみによる世襲と決められていた上、旧帝国派という汚名があったため再利用は避けるべきとの声が多かったため、廃位した。しかし、ほぼ同じ権限のあるドレイク公の新設を認めた。
サール辺境伯
サール地方のサール辺境伯は、全領土の分割に伴い廃位。
ルクスフルーア辺境伯
フルール地方のルクスフルーア辺境伯は、すでに全領土がフルール公国によって併合されていたため廃位。
サーフルール諸侯
全ての爵位の権限が新ヴンダーシア帝国に譲渡されていたため、全て廃位。

領土の併合・分割

旧帝国派諸国の領土をどこに帰属させるかが問題となり、会議の結果、戦勝国側が以下の通りに旧帝国派諸国を併合・分割した。また、大戦以前から存在した領土問題の再検討も並行して行われた。

併合

サーフルール地方
サーフルール地方に存在した諸領地(とはいっても所有権はすでにヴンダーシア皇帝にあった)はすべてフルール公国が併合すると決まった。

分割

ヒャッキ島
ヒャッキ島については、北部の小さな港(アンサーデル)だけはデウス・アッタ王国が領有し、残り全てはクロヤ騎士団に譲り渡した。
サール辺境伯領
サール辺境伯は廃位され、辺境伯領であった西サール地方はデウス・グロース王国が、東サール地方はフルール公国が領有することになった。

新設・新承認したもの

ドレイク公
カラカラ公を廃し、公国内でカラカラ家と対立していたドレイク家に新たに公位を与えた。カラカラ公の領土をほぼ引き継ぐ形になり、ドレイク公国として連邦に加わった。
クロヤ騎士団国
クロヤ家とその関係組織は戦時中は新ヴンダーシア帝国に味方して戦っており、帝国降伏後も国家防衛隊(新帝国)は戦勝国側に軍事的反抗を続けていた。これを軍事力で直接潰すのは負担が大きすぎると考えたアッタ王国は、クロヤ家関係組織やヒャッキ島住民のうち中立的な人々を味方につけるため、彼らのみに対して共和制国家としてのみの独立を認めた。それが「クロヤ騎士団国」である。
タグ

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます