クライネットの架空地域「ヴンダーシア」の情報を詰め込む部屋

7月30日の密約とは、1914年7月30日に新ヴンダーシア帝国とドイツ帝国との間で交わされた密約である。
第一次世界大戦の勃発直前に両国の外相が面会して、「ヴンダーシア帝国はドイツ帝国に味方して参戦する代わりに、ドイツ帝国はヴンダーシア帝国がポルカサに侵略することを許す」という内容が交わされた。面会したその場で内容が取り決められ、ドイツ側はサライェヴォ事件の対応に追われて多忙なため皇帝も宰相も出席できないどころか、公式な調印も行われなかった。しかしながら、互いに十分な利益のある内容だったため両国ともこれを正式な協約と同じように扱った。
新ヴンダーシア帝国はこれを理由に、この後ポルカサ侵略を行い、第二次帝国戦争につながる。

背景

ドイツの事情

サライェヴォ事件をうけてオーストリアがセルビアに宣戦布告すると、ロシアはセルビアを支援する形で総動員令を発令、7月29日には英仏の参戦も明らかとなる。協商国に包囲されることになったドイツは必死に仲間を集め、その一環として新ヴンダーシア帝国にも協力を促す書簡を送る。ヴンダーシア側がそれに呼応して、外相の面会が行われた。戦争に勃発が目前となっていたため皇帝も宰相も動くことができず、外相同士での面会にとどまった。

ヴンダーシアの事情

新ヴンダーシア帝国は大ヴンダーシア主義のイデオロギーに基づいて行ったベリア侵略を成功させたが、フランスとのわだかまりが残り、独仏間で戦争が起こればフランス側が逆転攻勢をしてくることも危惧された。また、イデオロギーの履行のためにはポルカサを侵略する意志も示す必要があった。しかしながらヨーロッパ本土へ理由もなく侵略すれば列強を敵に回すことは明らかで、同盟関係のドイツからの支持を取り付ける必要があった。
そうした状況下で、ドイツが仲間集めに必死になっているということは非常によいチャンスであった。両国の外相を面会させるという書簡をドイツから受け取ると、クロイツェスはすぐに外相を向かわせた。

内容の実行

新ヴンダーシア帝国はこの密約でポルカサ侵略に対するドイツからの支持を取り付けることに成功したため、すぐに侵略を開始した。この侵略は中立国への攻撃であり非難されたが、約束通りドイツはこれを黙認した。また、ベリアに駐留するフランス軍に攻撃を加えることで形として「ドイツ側での参戦」を実行した。
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