クライネットの架空地域「ヴンダーシア」の情報を詰め込む部屋

魔法(まほう、:bor)は、ヴンダーシアで生まれ、現在でも日常生活で利用されている技術である。

仕組み

魔法は、魔力を鉱石あるいは特定の図形(魔法陣)と光によって変質させることで使用する。かつては声による制御(詠唱)が必要であったが、現代では自動化されているため必要ない。魔力の変質によってエネルギーが発生し、それが熱気や冷気、炎、光などに変わることで様々な効果をもたらす。
具体的には以下のような手順を踏むことで使用できる。

魔力蓄積・集中

魔法を使うには魔力が一定の場所に高密度で集中していなければならない。そのために予め蓄積させておくか、その場で集めるという作業を行う。魔力は何もない空間に集中することはなく、一般的には無色鉱物、それを多量に含む宝石が使用される
自然に蓄積された魔力
ヴンダーシアにおいては自然界に魔力が存在しているため、無色鉱物などには自然に蓄積されている他、地下の圧力で魔力が結晶化して魔石になることもある。それらを使えば蓄積・集中の作業は必要ない。
詠唱による集中
呪文詠唱により、無色鉱物などに魔力を集中させる。一度集中させれば、魔法などで消費しない限りは長期間魔力が残る。
変質のための詠唱に対して、一次詠唱と呼ばれる。
魔法陣による集中
集中させる鉱石などに集中魔法陣を重ね合わせることでも魔力を集中させることができる。現代ではほとんどこれが主流である。

魔法召喚

一箇所に集中した魔力は、詠唱や魔法陣で何らかの形に変質することで魔法となる。魔力を変質させる作業を召喚という。現代では詠唱魔法陣が予め備え付けられた魔道具により自動化されている。
詠唱による変質
魔力集中のための詠唱(一次詠唱)とは違う呪文を詠唱することで、魔力を変質させる。二次詠唱と呼ばれ、こちらは魔法の種類に応じて様々な種類の呪文が必要になる。
詠唱魔法陣
詠唱の代わりになる"召喚魔法陣"を使うと詠唱は不要である。

魔法展開

召喚された魔法が実際に効果を現すことを展開といい、魔法が展開する地点を展開点という。
通常は魔力が集中していた場所がそのまま展開点となるが、展開魔法陣を設置するとその地点に魔法エネルギーが移り展開点となる。

用途

もともとは戦闘のために生まれた技術で、現在でも軍隊や護身などに使用されている。他にも生活の中で明かりや冷暖房、調理などに使われる他、様々な機械を動かす燃料としても使われているなど、用途は限りなく広い。ヴンダーシア本土においては近年、魔力だけで動く列車や自動車なども実用化が進んでおり、「この国では電気も石油もいらない」とも言われている。
下に実際の使用例を挙げる。
家庭
  • 発火作用…調理などに使う火
  • 発熱作用…加熱調理や暖房
  • 発光作用…照明
  • 冷却作用…食品の冷蔵保存
公共
  • 発熱作用…熱による発電
  • 運動作用…自動車や列車の動力
軍事
  • 発熱作用…魔砲
  • 運動作用…火砲などの兵器や軍用車・列車

種類

ヴンダーシア国内では、魔法省が定める分類が正式な魔法の種類として使用されている。
  • 熱魔法
熱エネルギーの生成を中心とする魔法。発熱、発火、乾燥などがある。
  • 冷却魔法
熱エネルギーの吸収を中心とする魔法。
  • 光魔法
光エネルギーの生成を中心とする魔法。発光、魔光などがある。
  • 気流魔法
空気圧を変化させたり空気の流れを用いる魔法。風魔法や結界などがある。
  • 合成魔法
エネルギーではなく物質を生成する魔法。水魔法、生命成長、物体強化などがある。

規制区分

ヴンダーシアでは警察と魔法省が一部の魔法の規制を行っているが、規制の必要性を示すために「規制区分」という分類が定められている。
  • 生活魔法
最低限の国民生活に必要とされる、殺傷能力のごく低い魔法。
  • 産業魔法
産業に必要で、多少の殺傷能力があるため一般使用は危険と思われる魔法。免許がないと使用できない。
  • 戦闘魔法
専ら軍隊や警察の使用する、殺傷能力の高い魔法。ヴンダーシア軍の戦闘員と警察の一部の役職以外は使用を禁じられている。
  • 特定破壊魔法
殺傷能力が極めて高く、軍事的緊急事態以外では使用すべきでないとされる魔法。基本的に使用が禁止されており、軍事的緊急事態に政府からの命令があった時のみ軍が使用できる。

空気中の魔力

ヴンダーシア本土のほとんどの地域では空気中に一定の割合の魔力が存在しており、魔法は道具さえあればいつでもすぐに使える環境になっている。
ただ、逆にヴンダーシアの外では大気中に魔力がないため、ヴンダーシアで固体や液体にしたものを運んでこないと魔法が使えない。
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